スペイン語好きのある大学生

スペイン語の勉強のことや、メキシコのこと中心に、自分のキロクとしても書いています

映画「新聞記者」 後味とシム・ウギョンさんへの尊敬の眼差し

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いつかはどこかで観たいなぁと思っていた、新聞記者を先日ついに観ることができた。

映画館内での予告編を見ただけだったが、なんだかサスペンスな感じがしたので気になっていたのだ。

 

映画館の雰囲気が好き、というかそもそも映画館という場所じゃないと集中して観られないという自分の落ち度からよく映画を観に行く。

 

さて、あらすじをざっくり私の個人的見解から説明すると(本来なら引用とかすべきだけど)、ある女性新聞記者と内閣情報調査室(内調)官僚がある人物の死をきっかけに官邸の圧力がかかっているのではないかと疑い、真相を明らかにすべくまったく逆の立場の二人が見えない裏の存在を解明しようとする。。。

こんな感じである、大丈夫。この辺りの情報は、トレーラーを見ればセリフで言ってあることだからネタバレではないはずだ。

 

やはりこういうサスペンスの雰囲気のある映画は、一瞬スクリーンが暗くなって音が止まるシーンなんかがものすごくこわい。

なにか避けられない重大なことに気付いてしまったのか、次のシーンに移るまで恐る恐る待っている自分がいる。

 

主演女優のシム・ウンギョンは韓国人だが、すべて日本語で演じている。アメリカで育ったという設定で途中、英語を話すシーンがあったがもうすごい。。発音きれいだし、完全に英語喋れる人だ、、、尊敬の眼差ししかありません。

ましてや日本語もほとんど違和感なく演じている。彼女が韓国人だと知らなかったら普通に聞いてしまうだろう。すごい。他の言語を学ぶ、話すことがどれだけ大変なことか語学を勉強している身として、とても分かる。

 

この映画を観ている途中に、事件解明に向けて情報収集を行い、点と点をつなげ、取材していく新聞記者、吉岡の姿はとてもかっこよかった。知識があることってかっこいいな、物事を判断するのにあるに越したことはにないし、とにかくこれを観て自分もきちんと勉強しようと思えたのである。また新聞社の必死に真実を伝えようとする様子が、普段なんとなく読んでいる新聞だけど、その裏には誤報とならないよう裏を取って徹底して調べている(こんなの当たり前かもしれないけれど、今までそんなに気にしていなかったのである)

 

終始重苦しい雰囲気が漂うような映画ではあったが、吉岡の決断を支える同僚とのやり取りが少しだけ心をなごませてくれた。

 

官邸の圧力がテーマとなった作品であったため、政治について考えさせられるものだった。私はもちろん選挙に行って自分の意志を一票に捧げるが、それ以上にも自らに知識とともに物事を判断する、そのための教養をもっと身につけるべきだと感じた。

 

おわり。